交通事故と慰謝料・保険関連のまとめ

交通事故と慰謝料・保険についてのまとめです。
慰謝料がいくらになるか、保険が使えるかなどの参考にしてください。

自賠責保険・任意保険に関する事項

よくある質問 その1 
Q.自賠責保険の限度額は? 
A.対人のみの補償で、その限度額は傷害 120万円、死亡 3,000万円。 
   後遺障害は等級ごとに、第1級3,000万円(神経系統の機能または精神・胸腹部臓器に著       しい障害を残し、常時介護を要する場合は4,000万円)~第14級75万円 

Q.自賠責は過失相殺をするの? 
A.原則として過失相殺は行ないません。 
  但し、被害者側に70%以上の過失がある場合には、重過失による減額が行なわれます。 
  傷害部分については20%、死亡・後遺障害については20~50%の減額となります。 
  また、先に記された傷害限度額120万を超えた場合については、超過分は通常の過失相殺
    の対象になります。(詳細は任意の欄) 

Q.自賠責の慰謝料の計算方法は? 
A.総治療期間を限度として、4,200円×実治療日数×2で計算します。 
  通院日数×2 > 総治療期間 なら 総治療期間 × 4200円 
    通院日数×2 < 総治療期間 なら 通院日数 × 2 × 4200円 

Q.任意保険の慰謝料の計算方法は? 
A.基本的な計算方法は次のとおりです。 
  通院1ヶ月につき 126,000円。入院1ヶ月につき 252,000円。3ヵ月を超える場合は逓減
    をする。 
  この計算をベースに、症状や通院間隔によって増減します。 
  大まかに言うと、通院3ヵ月までは自賠責とほぼ同じ。
    3ヶ月を超えると自賠責より少なくなってくる。 
  入院期間については通院のほぼ2倍、となります。(あくまで大雑把なものですので参考
    程度に) 

全損に関する事項

よくある質問 その2 
Q.車が全損となったが買い替え諸費用は認められる? 
A.最近の判例は認めるものが多いようです。 
  但し、自動車税・自賠責保険料(前の車のが戻ってくる)などは認められません。 
  自動車取得税のように、新車を購入するのと中古車を購入するのとで金額に差が生じるよう
    なものは、 同程度の中古車購入の金額までしか認められません。 
  諸費用については認めないとする保険会社も多いようです。 
  さらに、損害額の立証は被害者がしなければなりませんが煩雑ではあります。 
  故に、全損の金額と諸費用を含めて全部で幾ら、と交渉するのが現実的かもしれません。 
  ttp://www.jiko2.com/busonindex.html を参考にしてはいかがでしょうか。 

Q.自分にも過失があるんだけど、代車費用は認められる? 
A.保険会社は基本的に過失が0でなければ、代車費用を認めようとしません。 
  代車が本当に必要なのか、実際に代車費用の損害が発生しているか、などを立証していく必
    要があります。 
  しかし、判例では認められているケースが多いので、費用対効果の点も含めて訴訟なども検
    討してみることが考えられます。 
  また、現実的な解決策としては、修理工場から無料で代車を貸してもらうことです。あくま
    で代車ですから車種や年式にはこだわらないで・・・。 
  ほとんどの保険会社は修理工場と提携しており、その指定修理工場で修理すれば代車を無料
    でサービスしてくれる場合があります。 

よくある質問 その3 
Q.車が全損と言われたが納得できない。 
A.諦めてください。 
  修理費用と時価額の低い方しか賠償されません。 
  時価額については同車種の市場価格が認められますので以下のサイトで検索、提示して
      下さい。 
  カーセンサー ttp://www.carsensor.net/ 
   グー      ttp://www.goo-net.com/index.html 
   ちなみに高いの一台だけ選んで提示しても意味ありません。 
  いくつか集めて平均で請求してください。 

  交渉次第で時価額を引き上げた勇者もいるようですが…。 
  *相手の対物に対物超過修理特約が付いてる場合は時価額を超えての修理が可能です。
         相手に確認しましょう 
    この支払いはあくまでも修理代金としてです。修理したことにしてお金を得るという
         のは出来ません 

Q.事故だと健康保険使えないの? 
A.窓口ではまず間違いなく「事故では健康保険は使えません」って言われますが、 
  第三者行為による傷病届を健康保険組合等に提出することで健保が使えます。 
  保険診療だと自由診療の半分程度に治療費を圧縮できるので自賠責の枠を有効に使えます。 
  過失がある場合は勿論、100:0の事故でも治療が長引くようでしたら使用をお勧めします。 
  ちなみに、保険組合が立替えた治療費は後日加害者に請求されます。 
  *最近、健保を使うなら任意一括処理をしない等と誓約書を書かせる病院も出ている模様 
   任意一括処理とは窓口で払う治療費は月をまとめて保険会社に請求するが、その手続き    をせず毎回窓口で精算する事 。
   これが出来ないと通院者が保険会社と直接お金のやり取りをする 

加害者・被害者に関する事項

よくある質問 その4 
Q.加害者だが人身事故にしたくないんですが・・・ 
A.人身事故にするorしないは、怪我人(被害者である場合が多い)に左右されます。 
  怪我人が診断書を持って警察に届ければ人身事故になります。 
  どうしても人身事故では困るというのであれば、交渉次第です。 

Q.被害者です。怪我もあります。相手は人身にしないでといっています。 
A.怪我人への補償をする自賠責は人身事故であることが前提です。 
  物損事故で扱えぱ、本来自賠責から出る治療費・慰謝料などが出ません。 
  相手はその分も含めて支払いを確約していますか。 
  治療が終わってから請求して、相手がトンズラする可能性は否定できません。 
  そうなったらどうしようもありません。 

  治療費・慰謝料などの確保を優先するか 
   物損で処理する代わりに、治療費・慰謝料相当とさらに特別の経済的補填をしてもらう
    か判断は個々人でお願いします。 

  注)物損でも自賠責が出る場合はあります。 
    人身事故証明入手不能理由というのがあたりますが、短期の検査費用などの補償が主目
          的です。 
    長期的な治療には適応できません。 

慰謝料に関する事項

よくある質問 その5 
Q.慰謝料の基準にはどのようなのがあるの? 
A.一般に、1.自賠責基準 2.任意保険基準 3.弁護士基準、の3つがあります。 
 1.自賠責基準 
  自賠責で支払われる国が決めた基準です。 
 2.任意保険基準 
  自賠責基準をベースに、自賠責を超えたときに任意保険で支払われる基準です。 
  1.と2.の具体的な計算方法は、「よくある質問 その1」にあるとおりです。 
 3.弁護士基準 
  青い本、赤い本などの弁護士が損害賠償を請求する時の基準です。 
  青い本とは日弁連交通事故相談センターの算定基準で全国的なものです。 
  赤い本とは日弁連交通事故相談センター東京支部の算定基準で主に東京地区で使用されて
     います。 
  保険会社との示談ベースではこの基準での金額の実現はまず無理だと思ってください。 
  弁護士基準に近いものを引き出すには、訴訟・調停や交通事故紛争処理センターなどで協
      議する必要があります。 


Q.弁護士基準の慰謝料ってどのくらいなの? 
A.青い本(全国版)、赤い本(東京地区)の例を紹介します。 
 1.青い本(日弁連交通事故相談センター基準) 
  通院 1ヶ月16万~29万 2ヵ月31万~57万 3ヵ月46万~84万・・・ 
   入院 1ヶ月32万~60万 2ヵ月63万~117万 3ヵ月92万~171万・・・ 
  2.赤い本(日弁連交通事故相談センター東京支部基準) 
  a.別表Ⅰ「他覚症状がないむち打ち症以外の傷害の場合に適用する表」 
  通院 1ヶ月28万 2ヵ月52万 3ヵ月73万・・・ 
   入院 1ヶ月53万 2ヵ月101万 3ヵ月145万・・・ 
  b.別表Ⅱ「むち打ち症で他覚症状がない場合に適用する表」 
   通院 1ヶ月19万 2ヵ月36万 3ヵ月53万・・・ 
   入院 1ヶ月35万 2ヵ月66万 3ヵ月92万・・・ 
Q.とすると具体的に任意保険基準と弁護士基準の差は? 
A.頚椎捻挫で3ヵ月通院した場合のそれぞれの基準での慰謝料は次の通りです。 
 1.自賠責基準・・・378,000円 
 2.青い本基準・・・・460,000円 
 3.赤い本基準・・・・530,000円 


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